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米津玄師の音楽に救われ、導かれて生きてきた

米津玄師の音楽がなかったら、今、私は生きていない。

誇張とか大げさではなく、本気でそう思っている。

「感電」のMVを見ながら、辛くて苦しくて消えてしまいたかった「鬱だったあの頃」を思い出して、涙が溢れた。

今まで私は自分の弱さやみっともなさをこのブログを書き続けてきたけど、今日の記事はさらに恥ずかしい記事になる予感がする。でも私は、あえて自分の「みっともない部分」を言葉にして、本音で綴りたいと思います。

うつがひどかった頃は、何にも興味がなくて、もちろん音楽なんて聞いていなくて、毎日「消えてなくなりたい」それだけを考えて、自分を責め続けて生きていた。

そのうち価値のない自分が生きていることがどうしても許せなくて、消えてしまいたくて、「死ななきゃ。どうやって死のう。死ぬ時は、このしんどくて苦しいだけの世界に息子を1人残していくのと、一緒に連れて行くのとどっちがいいんだろう」となんて本気で思い始めていた。

そんな時に、テレビから聞こえてきたのがあの名曲「Lemon」だった。

衝撃的だった。これほど心に突き刺さり、感情が揺さぶられた曲に、私は未だ出会えていない。

ずっと無感情だった私の心に、カラフルな絵の具がじわーっと染み込んでいって、モノクロだった世界がカラーに変わっていくような感覚だった。

それから、私はTSUTAYAでBOOTLEG以外のすべてのCDを借りた。(BOOTLEGはレンタル中だったので、配信を購入した)。

そして毎日、米津玄師の曲を聞くために生きた。

 

米津玄師の曲は暗い曲が多くて、絶望と苦しみに溢れている。その絶望感が鬱な自分とリンクした。

でも絶望の中にちゃんと光があって、その光に導かれて、私はやっと前に踏み出せるようになった。

もしその光がキラキラと輝きに満ちた光だったら、きっと眩しすぎて踏み出せなかっただろう。

暗闇の中に射す光だったこそ、苦しかった私は救われたのだと思う。

 

特に繰り返し聞いて、歌詞に救われた曲がある。

「WOODEN DOLL」

あなたが思うほどあなたは悪くない

誰かのせいってこともきっとある

痛みを呪うのをやめろとは言わないよ

それはもうあなたの一部だろ

でもね、失くしたものにしか目を向けてないけど

誰かがくれたもの数えたことある?

忘れてしまったなら 無理にでも思い出して

じゃないと僕は悲しいや

米津玄師自身も「うつを煩っていたことがある」と、ブログで公言している。

なんとなくだけど、彼もアダルトチルドレンなのではないかと私は思っている。

親や周りの人から「絶対的自己肯定感」を与えられず、自分らしさを受け入れてもらえなかった悲しみが散りばめられていて、苦しんで生きてきた人だからこそ書ける歌詞なのだと私は感じた。

 

 

そしてその後、全国ツアー「脊椎がオパールになる頃」をやることを知って、ライブ抽選券付きのflamingoのCDを予約した。

「もしこの抽選に当選して、米津玄師のライブに行けたら、頑張って生きよう」

私は生きる希望を見出し、このCD1枚に人生を賭けてみることした。

とりあえず、抽選結果が出るまでは死なない。それまでは、生きることに決めた。

 

数ヶ月後、私は米津玄師のライブを観ることが出来た。アリーナ席だった。

Nighthawks」を歌う前に「僕は苦しんでいる人たちの心に届く歌をずっと作ってきて、これからもそういう曲を歌っていきたいと思います」みたいなことを言ってくれた。(何年も前だから言葉は曖昧だけど、こんな感じの意味のことを)

そこで、私は泣いた。

その頃、うつを治すために毎日散歩していて、特に「Nighthawks」は私の気持ちを後押ししてくれるみたいで、この曲を聞きながら歩くのが好きだったから。

そしてライブ終盤「Lemon」の曲の中で、ステージで歌う米津玄師に光が差し込む演出があった。

“今でもあなたはわたしの光” の歌詞に合わせて、差し込む1本の光を見て、私はまた泣いた。

 

米津玄師さん。あなたの歌詞と曲は苦しんでいる人たちの心に届いて、生きる希望を与えてくれています。

「あの時、死ななくてよかった。生きててよかった」

今、私が生きているのはあなたのおかげです。

いつかこの感謝の気持ちが米津さんに届きますように。

kamome

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Kamome

毒親育ちのアダルトチルドレン。鬱になり、約2年半の引きこもり後、なんとか回復するも、また再発。何度も鬱再発を繰り返す自分と向き合い、本気で自分を変えたアラフォー主婦。行動主義でしたが、行動を変えるだけは「人は簡単には変われない」と実感。変わるためには自分自身の本質的な部分を変える必要があったことに気がつきました。一番大切なのは自分の気持ち。「どんな風に生きたいのか」「どんな人になりたいのか」自分の中の潜在意識を変え、「無意識に幸せな人生を選択できるように」私は生まれ変わりました。 Read More

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